『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物「レグルス・コルニアス」について解説します。
魔女教の大罪司教の強欲担当として、スバルたちの前に立ちふさがるレグルスの強さや能力はどのようなものなのか。
またレグルスが気持ち悪いと評される理由や、レグルスの倒し方と死亡シーンについても詳しく紹介していきます。
レグルスの基本情報とプロフィール
レグルス・コルニアスは、魔女教大罪司教の強欲担当として知られ、魔女教の初期を知る最古参として、100年以上前から存在しています。
名前: レグルス・コルニアス
種族: 人間
立場: 魔女教大罪司教(強欲担当)
声優: 石田彰
年齢: 百数十歳以上
身長: 173cm
誕生日: 不明
特技:「獅子の心臓」と「小さな王」の2つの権能を使用した圧倒的な攻撃力と防御力
外見の特徴
レグルスの外見は、身長173cmの中肉中背で、特に目を引く特徴のない顔立ちをしています。
髪は白髪で、長くも短くもない普通の長さ。体型は華奢で、特に筋肉質というわけではありません。
服装に関しては、白を基調とした装束を身につけていますが、特別華美でも貧相でもない、どこにでもありそうな服装です。
作者の長月達平先生は、レグルスの外見を「いたって平凡で、どこにでもいそうでどこにでも溶け込めそうで、街中で見かければほんの十数秒で記憶から消えてしまいそうな、そんな凡庸な見た目の青年」と表現しています。
性格
レグルスの性格は、自己中心的で傲慢であり、自分を「無欲な平和主義者」と自称しますが、実際は極めて利己的な考え方を持っています。
レグルスは自分の価値観を絶対視し、他者を見下す傾向があります。
「権利」という言葉を頻繁に使用し、自身の行動を正当化する傾向があります。
また承認欲求が非常に強く、他者からの評価を極端に気にする一方で、批判は一切受け入れません。
レグルスは短気な面もあり、自分が馬鹿にされたと感じると、すぐに相手を殺害しようとする危険な一面も持っています。
レグルスの性格は「強欲」という大罪を体現するものとなっており、自らの欲求を満たすためなら他者を犠牲にすることも厭わない極めて危険な人物として描かれています。
レグルスの強さと能力
レグルスの強さと能力は、「強欲」の魔女因子によって与えられた権能に大きく依存しています。
この権能は、「獅子の心臓」と「小さな王」という二つの能力から構成されており、これらの組み合わせによってレグルスは作中最強クラスのキャラクターとなっています。
「獅子の心臓」の権能
「獅子の心臓」は、レグルスの最も強力な能力の一つで、レグルスは自身や触れたものの時間を停止させることができます。
時間停止中は物理法則を無視し、あらゆる攻撃を無効化することができるため、完全な防御と圧倒的な攻撃力を得ています。
例えば、時間停止した物体は防御不可能な攻撃となり、相手に致命的なダメージを与えることができます。
しかし、この能力にも弱点があります。「獅子の心臓」は最大で5秒間しか持続できないという制限があります。
この短い時間内で効果的に能力を使用することが、レグルスの戦闘スタイルの鍵となっています。
「小さな王」の権能
「小さな王」はレグルスは自身の擬似心臓を他人に寄生させることができる能力で、「獅子の心臓」の弱点を補完する能力です。
小さな王の権能により、他人に自分の擬似心臓を寄生させることが可能で、寄生した擬似心臓により、「獅子の心臓」の使用時間制限を克服することができます。
この二つの権能を組み合わせることで、レグルスは実質的に無制限で「獅子の心臓」を使用することができ、ほぼ完璧な無敵状態を作り出すことができます。
擬似心臓を持つ人物が生きている限り、レグルスは「無敵」状態を維持できるのです。
権能なしの強さは
レグルスの強さは完全に権能に依存しており、権能なしの戦闘能力は一般人レベルかそれ以下とされています。
権能に頼り切った戦い方しかできないため、戦闘技術や身体能力は素人レベルで、スバルよりも弱い可能性があるほどです。
またレグルスには戦略的な弱点もあります。人の心理を読むことができないため、簡単な罠にも引っかかりやすく、挑発されると冷静さを失う傾向があります。
自己顕示欲が高いという性格的な特徴も、戦闘において不利に働く可能性があります。
結論として、レグルスの強さは権能によって与えられたものであり、権能なしでは作中でも最弱クラスのキャラクターとなる可能性があります。
レグルスが気持ち悪いと評される理由
『Re:ゼロから始める異世界生活』に作中において、レグルスは多くの読者や視聴者から気持ち悪いと評される特異なキャラクターです。
レグルス気持ち悪いと言われる理由をまとめました。
自称「無欲」のクズ
レグルスは自らを「無欲な平和主義者」と称していますが、実際はその正反対の性格で、極端な自己中心主義に基づいており、他者への配慮が一切ありません。
レグルスの歪んだ世界観は「世界は自分のために存在する」という考えに集約されます。この考え方が、彼の行動原理となっています。
自分の欲求を満たすことを「権利」と呼び、それを絶対視する姿勢は、多くの人々に不快感を与えています。
さらにレグルスは多数の「花嫁」と称して、妻を娶っていますが、妻たちを人間として扱っていません。
妻たちに名前を捨てさせて番号で呼び、肉体関係を持つこともありません。この女性蔑視的な態度も、彼が気持ち悪いと評される一因となっています。
印象的なセリフ集
レグルスの性格を端的に表す、印象的なセリフをいくつか紹介します。
「僕はいつだって正しい。間違っているのは周りの世界だ。」
「世界は僕のために存在するんだ。それ以外の解釈はあり得ない。」
「争いとかさ、嫌なんだよね、僕としては。僕はこう、平々凡々とただただひたすら穏やかで安寧とした日々を享受できればそれで十分、それ以上は望まない。」
これらのセリフから、レグルスの歪んだ世界観と自己中心的な思考が如実に表れています。
レグルスのセリフのほとんどは、彼の自称「無欲」な性格を表現していますが、実際の行動とは大きく矛盾しており、その欺瞞性が際立っています。
作者からも嫌われている
レグルスは作者の長月達平先生からも強く嫌われています。
長月達平先生氏はレグルスのことを「ノミ以下の存在」と評しており、作中で「レグルスさん」と呼ぶのは、親しくしていると思われたくないからだと述べています。
さらに読者からの「レグルスは銀髪ですか?」という質問に対し、「神聖な銀髪をノミ以下に与えるなんてありえない」と答えるなど、作者自身が露骨にキャラクターを嫌っています。
このようにレグルスは自己中心的で歪んだ世界観を持ち、女性蔑視的な態度を取り、さらには作者からも嫌われるという、多重の意味で「気持ち悪い」キャラクターとして描かれています。
レグルスの妻の役割と最初の妻(幼馴染)との関係
レグルスの妻たちの関係は、物語の中で重要な要素となっています。
レグルスの特異な能力と妻たちの役割や、幼馴染である最初の妻との関係性について解説します。
妻の数と役割
レグルスの妻の数は、物語の中で変動していますが、最終的には53人の妻が生存していることが明らかになっています。
過去には291人もの妻がいましたが、レグルスの気まぐれな性格により238人が命を落としてしまいました。
妻たちの主な役割は、レグルスの能力「獅子の心臓」と「小さな王」を支えることです。
「獅子の心臓」によってレグルスは自身や触れたものの時間を停止させることができ、「小さな王」の能力で妻たちに「疑似の心臓」を寄生させています。
妻たちは無意識のうちにレグルスの能力を補助し、彼の圧倒的な強さを支える役割を担っていたのです。
最初の妻(幼馴染)との関係
レグルスの最初の妻は幼馴染の女性でした。
レグルスと最初の妻との関係は、他の妻たちとは全く異なる特別なもので、レグルスは幼馴染に対して、唯一心の底から好意を抱いていたとされています。
レグルスは魔女因子に適合した後、幼馴染の家族を殺害し、彼女を強制的に最初の妻としました。
ですが、幼馴染の妻は最終的に自ら命を絶つことを選び「これでお前は一人ぼっちだ」という言葉を残して世を去りました。
この出来事はレグルスに深いトラウマを与え、その後の彼の行動や他の妻たちとの関係に大きな影響を及ぼしています。
レグルスは幼馴染の妻に対してのみ、墓を建てるという特別な扱いをしましたが、これは他の妻たちには行わなかった唯一の行為であり、彼女が特別な存在であったことを示しています。
レグルスvsラインハルトの結末
『Re:ゼロから始める異世界生活』第5章、アニメ第3期でレグルスとラインハルトやスバルたちとの戦いが繰り広げられます。
ラインハルトを倒した瞬間
レグルスとラインハルトの戦いで、最も衝撃的だったのはラインハルトが一度倒される瞬間です。
エミリアが人質となり、レグルスはラインハルトに無抵抗で攻撃を受けるよう要求しました。
ラインハルトは躊躇することなく、この要求を受け入れます。その結果、レグルスの攻撃によってラインハルトの胸が裂け、血飛沫をまき散らして倒れてしまいます。
この瞬間、ラインハルトは確かに「死亡」したと描写されています。
しかし、この「死」は一時的なものでした。ラインハルトは「不死鳥の加護」により、青い炎と共に蘇生したのです。
レグルスvsラインハルトの戦いの結末
レグルスとラインハルトの壮絶な戦いは、最終的にラインハルトやスバルたちの勝利で幕を閉じました。
レグルスは「時間停止」の権能を駆使し、完全防御と一撃必殺の攻撃を繰り出し、ラインハルトはその権能の正体をなかなか見破ることができません。
しかし、この戦いに参加していたスバルによって、レグルスの能力の秘密を解き明かすことに成功。
エミリアの機転によって、レグルスの妻たちを氷漬けにすることによって「獅子の心臓」の権能を破り、レグルスは倒されることとなりました。
レグルスの倒し方
レグルスの無敵とも思える権能を打ち破る倒し方は、スバルたちの緻密な作戦とエミリアの重要な役割によって成し遂げられました。
レグルスの権能の弱点を見破る
レグルスの権能「獅子の心臓」と「小さな王」は致命的な弱点を抱えていました。
「獅子の心臓」は発動中、レグルス自身の心臓が停止するため、長時間の使用が不可能でした。
この弱点を補うために「小さな王」で他人の心臓に擬似心臓を寄生させていましたが、これが逆に大きな弱点となりました。
また、レグルスは権能に頼りすぎており、素の戦闘能力が非常に低いことも大きな弱点でした。
この弱点がスバルたちの作戦立案に大きく影響しました。
スバルたちの作戦
スバルは持ち前の知恵を活かし、レグルスの権能を看破するための作戦を立てました。
まず、大罪司教の名前が星にちなんでいることをヒントに推理を進め、「小さな王」という権能の名前から、その仕組みを推測することができたのです。
次に、スバルはラインハルトにレグルスの心臓が動いていないことを確認させました。
これにより、「獅子の心臓」の弱点を特定することができました。
さらに、エミリアを花嫁たちのもとへ向かわせ、擬似心臓の存在を確認させることで、「小さな王」の仕組みを完全に理解しました。
エミリアの役割
エミリアはレグルスの花嫁たちを氷漬けにし、全ての心臓を仮死状態にすることで、「小さな王」の効果を無効化しました。
次に、エミリア自身に寄生した擬似心臓をスバルの「インビジブル・プロヴィデンス」で破壊させることで、レグルスの「小さな王」を完全に無力化しました。
これによりレグルスは「獅子の心臓」のデメリットをカバーできない状態に追い込まれたのです。
エミリアの毅然とした態度と自分の意思を曲げない強さも、レグルスとの対峙において重要な役割を果たしました。
彼女の勇気ある行動が、最終的にレグルスの無敵状態を解除し、ラインハルトの強烈な一撃によって倒すことを可能にしたのです。
レグルスの死亡シーンと最期
レグルスは、Re:ゼロから始める異世界生活の第5章「クロニクル・オブ・フリーウィル」で死亡します。
レグルスの死亡シーンは、権能を失ったレグルスが、ラインハルトが強烈な一撃によって、地中深くに埋もれ、全身の骨が砕けるほどの衝撃を受けます。
「獅子の心臓」の権能を使って一時的に無敵化しますが、5秒以上は継続できません。
さらにレグルスが落ちた穴に大量の水が流れ込み水没していまいます。
レグルスは「獅子の心臓」を発動して溺れることを回避すれば心臓が停止して死に、発動しなければ溺れて死ぬという、絶望的な状況に陥り、「獅子の心臓」の発動と解除を繰り返しながら、徐々に力尽きていきます。
そしてレグルスは世界に対する怒りをぶちまけながら、苦しみ続けて最後の瞬間を迎えました。