『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物「フェルト」について解説します。
フェルトはラインハルトに見出され王選の候補者となった貧民街出身の少女ですが、その正体は王族である可能性が示唆されています。
そこで当記事では、フェルトの本名や今後の展開で死亡してしまうのかなど解説していきます。
フェルトの基本情報とプロフィール
名前:フェルト(本名ではない)
種族:人間
立場:王選候補者
声優:赤﨑千夏
年齢:14歳
身長:153cm
誕生日:8月8日(ロム爺に拾われた日)
特技:スリ、逃げ足、利きミルク(古い新しいを判断できる)
本名と偽名の真相
フェルトという名前は本名ではないことが判明しています。
その理由は、暴食の大罪司教がフェルトから名前を奪えなかったからです。暴食の権能では、相手が偽名を使っていると失敗します。
しかし、フェルト自身は自身の名前を、ロム爺から与えられた15年間使用してきた本名だと信じています。
フェルトは自身を捨て子だと考えていますが、実際には王族の末裔である可能性が高いとされています。
15年前に誘拐された王弟の娘である可能性が指摘されており、この説が事実であれば、フェルトという本名の名字は「ルグニカ」になりますが、下の名前は不明です。
外見の特徴
フェルトの最も目を引く外見の特徴は、金色の髪と赤い瞳の組み合わせです。
この容姿は、ルグニカ王家の血筋に現れる特徴とされており、フェルトの出自に関する重要な手がかりとなっています。
金髪は短めのショートカットスタイルで、活発な印象を与えています。
身長は150cmほどと小柄で、14歳という年齢にふさわしい体つきで、体重については「猫みたいに軽い」と表現されています。
フェルトの顔は、つり目気味の鋭い目つきで、笑うと目立つ八重歯も、彼女の愛らしさを引き立てる要素となっています。
性格
フェルトの性格は、天真爛漫で自由奔放な面と、強気で堂々とした面を併せ持っています。
スラム街での厳しい生活環境で培われた強い生存本能と正義感を持ち合わせており、小生意気でやんちゃな一面も見せます。
損得勘定には厳しい目を持ちつつも、義理人情に厳しい一面も持ち合わせています。
自身の境遇を嘆くことなく、強い意志を持って前を向いて生きる姿勢は、読者に勇気を与えるものとなっています。
フェルトの正体と背景
フェルトの正体や出生の秘密は未だ謎に包まれている部分が多いです。現時点で判明しているフェルトの正体とその背景をまとめました。
貧民街出身の少女
フェルトは、ルグニカ王国の王都にある貧民街で育ちました。
貧民街での厳しい生活の中で、スリや盗みの技術を身につけ、それらを生計を立てる手段として使っていました。
またフェルトは、盗んだものや拾ったものをロム爺と修理して販売することもあり、次第に周囲から盗みの依頼を受けるようにもなりました。
その結果として、フェルトはエルザからの依頼でエミリアの持つ徽章を盗み、盗品蔵での事件に巻き込まれていくこととなります。
ロム爺との関係
フェルトの人生において最も重要な人物の一人が、ロム爺ことバルガ・クロムウェルです。
ロム爺は貧民街で盗品蔵を営む巨人族で、フェルトを拾って育ての親となりました。
二人は互いを家族のように大切に思っており、フェルトはロム爺と共に貧民街を脱出することを夢見ていました。
ロム爺とフェルトの関係は単なる養父と養女の関係を超えており、互いに深い信頼と愛情で結ばれています。
フェルトが王選に参加することを決意したのも、ロム爺を守るためでした。この強い絆は、フェルトの人格形成に大きな影響を与えています。
正体は王族なのか
フェルトの出自については謎に包まれていますが、実はルグニカ王国の王族の末裔である可能性が強く示唆されています。
その理由に以下のようなものがあります。
- フェルトの外見が王族の特徴(金髪と赤い瞳)と一致している
- 14年前に行方不明になった王弟の娘と年齢が一致する
- フェルトが持っていた徽章が光り、王選参加資格があることが判明した
- フェルトが繰り返し見る夢の中で、王弟がロム爺に赤ん坊のフェルトを託す場面がある
これらの事実から、フェルトが王弟の娘である可能性は非常に高いと考えられますが、フェルト自身はこの事実を知らず、自分を捨て子だと信じています。
フェルトの真の出自が明らかになれば、ルグニカ王国の政治情勢に大きな影響を与える可能性があります。
フェルトは死亡する?
『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作小説の最新話では、フェルトはまだ死亡していません。
ですが、今後の物語の展開では死亡する可能性も考えられます。
まず王選候補者には常に危険が付きまとい、誰かが死ぬ可能性は高いです。実際、王選候補者の1人であるプリシラは第8章で死亡してしまいました。
王族の血を引いている可能性が高いことも、死亡する要素としては大きいでしょう。
作中最強のキャラクターである、ラインハルトの存在もまた死亡を予想させる1つです。
最強キャラが守っているからこそ、フェルトが死ぬことで、ストーリーに大きな波乱を巻き起こすことは十分に考えられますね。
フェルトの能力と強さ
フェルトの能力と強さについて、彼女の持つ特有の加護や、所持しているミーティアが大きな影響を与えています。
風の加護の詳細
フェルトは「風の加護」を持っていて、常人を超える速さと敏捷性を手に入れています。
風の加護によって、驚異的な移動速度を発揮し、身のこなしが大幅に強化されるので、壁や屋根を走ることができたり、逃走術や戦闘時の回避能力が格段に向上しています。
この加護の効果は、戦闘においても大きな威力を発揮します。
フェルトは敵の攻撃を素早くかわしながら、隙を突いて反撃するという戦法を得意としています。
エルザとの遭遇時に「風の加護、素敵、世界に愛されているのね、あなた妬ましい」と言及されたことからも、この加護が特別な存在であることがうかがえます。
エキドナの残したミーティアを操る
フェルトは400年前にエキドナが残した魔法器「ミーティア」を操ることができます。
このミーティアは純白の細長い杖で、杖の先端を対象に向けて構え、マナを込めることで発動します。
非常に強力な威力を持ち、ベアトリスによれば「ラインハルトでもただではすまない」攻撃力があるとされています。
このミーティアは元々、エキドナが神龍ボルカニカに悪戯をするために製造したものでした。
その後、行方不明となっていましたが、ロム爺とエッゾがフェルトに渡しています。
フェルトの騎士であるラインハルトとの関係性
フェルトとラインハルトは、盗品蔵にエルザが攻めてきたときに、フェルトが外に助けを呼びに行って出会いました。
その後、フェルトに王選の参加資格があることがわかり、半ば強引に王城へ連れて行ったことから、二人の関係は始まりました。
しかし、フェルトはラインハルトのことを嫌っています。
王選に参加することを決めた理由も「私は貴族が嫌いだ、私は騎士が嫌いだ、私は王国が嫌いだ、何もかも全部嫌いだ、だから全部ぶっ壊してやろうと思ってる」と発言しています。
ラインハルトは作中最強と称されるキャラクターであり、その圧倒的な力はフェルト陣営の大きな強みとなっています。
フェルトを王位に就けるという目標に向けて、ラインハルトは全力でサポートを行っており、その存在はフェルト陣営にとって不可欠なものとなっています。
フェルト陣営の人物紹介
フェルト陣営にはラインハルトの他にも、個性豊かな面々が揃っています。
ロム爺
ロム爺ことバルガ・クロムウェルは、フェルトにとって家族同然の存在です。
フェルトはロムはのことを「たった一人、じいちゃんみたいなもん」と言い、ロム爺もまたフェルトのことを、孫娘のように可愛いがっています。
ロム爺は商品の目利きに優れており、貧民街の盗品蔵で、盗みや修理した品物の販売で生計を立てていました。
ロム爺は当初、フェルトを王選から逃がそうとしましたが、フェルトはそれを見抜き、逆にロム爺を助けるために王選に参加しています。
そしてフェルトが王選候補者になった後も、ロム爺は変わらず彼女を支え続けています。
トン、チン、カンの3人
フェルト陣営には、トン(ガストン)、チン(ラチンス)、カン(カンバリー)の3人が在籍しています。
この3人はスバルが異世界転生してすぐに絡んだチンピラでしたが、後にフェルト陣営の一員となりました。
ガストンは3人の中で比較的おおらかな性格を持ち、喧嘩っ早い他の二人を抑える立場にあります。
ラチンスはキレると何をするかわからないタイプで、常にナイフを携帯していますが、人を刺したことはありません。
カンバリーは3人の中で一番血の気が多く、どんな相手にも容赦なく噛みつく性格です。
エッゾ
エッゾ・カドナーは、フェルト陣営に所属する小人族の魔法使いです。
卓越した魔術の才能と豊富な知識を活かし、陣営の頭脳派として重要な役割を果たしています。
エッゾは大図書館プレイアデスにある『死者の書』を何度も読むことで、心を無にして情報を処理する独特の技術を身につけました。
また、エッゾは自らを「灰色」を自称する力のある魔術師で、「色」の称号を獲得することで、力を証明しようとしています。
3つの色を持つロズワールのことを敵視していますが、本人の実力もラインハルトに一撃を与えるほどです。
フラムとグラシス
フラムとグラシスは双子の姉妹で、剣聖の家系であるアストレア家に代々仕える、レメンディス家の人間です。
アニメでは王選の候補者が揃ったときに、フェルトのドレスの裾を持って少しだけ登場しました。
フラムとグラシスはレメンディスの一族としての強さを受け継いでおり、フェルト陣営の中では、ラインハルトとエッゾに次いで3番目の実力を持っています。
また2人は共に「念話の加護」を持っており、1日に1度だけ、場所や距離に関係なくお互いに念話で情報を伝え合うことができます。
第9章ではプレアデス監視塔でのトラブル念話で伝え、ラインハルトを呼び寄せるという行動を起こしました。