この記事では『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物「プリシラ」の死亡理由や、死亡シーンについて解説します。
プリシラは『Re:ゼロから始める異世界生活』第八章で死亡することとなりますが、そのことによって物語に大きな影響を与えます。
さらにプリシラの死亡による、騎士のアルや他の登場人物の反応について紹介していきます。
プリシラの死亡理由はスピンクスとの戦いによるもの
プリシラは第八章のヴォラキア帝国の最終決戦の中、スピンクスとの戦いが理由で死亡してしまいます。
プリシラは魔女スピンクスとの戦いで「異界の牢獄」という特殊な空間に閉じ込められてしまいます。
この牢獄からの脱出のため、プリシラ自身を含めた全て陽剣ヴォラキアによって焼き尽くすという行動を取ります。
プリシラは自らの命と引き換えにヴォラキア帝国を滅亡の危機から救い出すことを選んだのです。
屍人としての一時的な復活と最終的な消滅
プリシラは一度死亡しますが、スピンクスによる死者を操る禁忌の秘術『不死王の秘蹟』によって「屍人」として一時的に復活します。
この屍人として復活した状態で、プリシラはスピンクスを倒すことに成功しヴォラキア帝国を救います。
しかし、スピンクスの死とともに不死王の秘蹟の術式が解け、プリシラは最終的に本当の死を迎えることになります。
朝日とともに生命の灯は消えていき、プリシラは最期まで彼女らしい、堂々たる姿のまま消滅していきました。
プリシラは最期の瞬間、アルとスバルに向けて力強い言葉を残し、王選候補者として初めての脱落者となりました。
プリシラの死亡シーンは38巻の最終章
プリシラの死亡シーンは『Re:ゼロから始める異世界生活』の小説第38巻の最終章「プリシラ・バーリエル」で描かれています。
この章は第8章の終幕を飾る重要な場面となっています。
Web版でも同様に、第八章終幕「プリシラ・バーリエル」という章で詳しく描写されており、ヴォラキア帝国での「大災」との戦いが終結した後の出来事として語られています。
プリシラの死亡シーンと最期の言葉
プリシラの最期の死亡シーンは、彼女らしい堂々とした態度で描かれています。
戦いが終わったあとにプリシラはアルとスバルと共に、仲間たちに声をかけて周ります。スバルに歌うように無茶振りするなど、楽しいひとときを過ごします。
ですが、そこでプリシラの体が朽ち果てようとしていることにスバルとアルは気付きます。
スバルの死に戻りの権能によってプリシラを救おうとするも、プリシラはそれを断り、自ら死にゆく運命を受け入れます。
そしてプリシラは権能によって常人よりも辛く厳しい道を進むスバルとアルのことを称えます。
最期まで騎乗に振る舞うプリシラは「かくも世界は美しい。故に――世界は妾にとって、都合の良いようにできておる」という言葉を残し、森羅万象への愛を語りながら、太陽姫にふさわしい眩しい最期を迎えました。
プリシラの死亡がアル（アルデバラン）に与えた影響
プリシラの死は、騎士であるアル（アルデバラン）に深い影響を与えました。
プリシラとアルのの関係は、単なる主従関係を超えた特別なものであり、プリシラの死はアルの心に大きな傷跡を残しました。
プリシラ死亡によるアルの反応
アルはプリシラの死の間際に激しい感情を表に出しました。
消えゆくプリシラの体を後ろから抱きしめ、最後の最後まで諦めたくないという気持ちを、泣きながら言葉にしていました。
そしてプリシラが「よいよい、聞こえるぞ。妾にお嫁さんになってほしいと泣いておねだりするそなたの声がな」と言うと、アルは頷き強く抱きしめます。
「ああ、なってくれ、姫さん。オレの、姫さん」とアルもプリシラへの深い愛の告白をします。
そしてプリシラの死亡が、アルにとって最も深い悲しみと喪失感をもたらしました。
アルデバランの内面的変化と行動
プリシラの死はアルの内面と行動にに大きな変化をもたらしました。
アルはプリシラの死亡によって騎士としての人生が終わり、新たな決意とともに自身の目的を果たすために行動します。
その目的は「ナツキ・スバルをこの世界から取り除く」ということです。
アルはスバルの死に戻りの権能のことを知っている可能性が高く、スバルのことを殺すのではなく封印すべく行動を開始します。
プリシラの死亡による他の登場人物への影響
ルグニカ王国の王選候補者であったプリシラの死亡は、他の候補者であるエミリアやアナスタシア、従者であるシュルトにも大きな影響を与えています。
他の王選候補者たちの反応
プリシラの突然の死亡は、初の王選候補者脱落を意味し、同じく王選候補者であるエミリアとアナスタシアに大きな影響を与えました。
エミリアは深い悲しみに包まれ、プリシラとの関係をより深められなかったことを後悔しました。
エミリアはプリシラのことを「友人」と呼びたいと思いを抱くようになっており、その短い交流の時間を大切な思い出として心に刻みました。
アナスタシアもプリシラの死を受け入れがたい様子を見せ、動揺を隠せませんでした。
またアナスタシアは王選の状況が大きく変化したことを認識し、複雑な心境を抱いていました。
シュルトの反応
プリシラの従者であるシュルトの反応は、深い悲しみと強い決意が入り混じった複雑なものでした。
シュルトはプリシラの死に強い衝撃を受け、深い悲しみに陥りましたが、プリシラへの愛情と感謝の気持ちも強く持っていました。
そしてシュルトは悲しみに埋もれることなく、強い想いを持って前を向きます。
「プリシラ様に拾われたであります。プリシラ様が、僕を選んだであります」「僕がダメダメだったら、プリシラ様のお名前を傷つけるであります」と言い、プリシラとの絆を再確認し、彼女の名を傷つけないよう自分を成長させるよう決意しました。
プリシラの死亡が物語に与えた影響
プリシラの死亡によっては『Re:ゼロから始める異世界生活』の物語に大きな影響を与えています。
まず王選候補者初の脱落者が出たことによって、今後の王選の争いに重要な転換点をもたらしました。
次に脱落するのは果たして誰なのか、今後の展開が気になるところです。
またプリシラの死亡によって、騎士であるアルに大きな心境の変化と、新たな目的による行動が生まれます。
第九章ではアルはスバルたちと共にプレアデス監視塔に向かい「ナツキ・スバルをこの世界から取り除く」ために動き出すことになりました。
