『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場する恐るべき存在である大兎について詳しく解説します。
大兎は三大魔獣の一角を担い、ナツキ・スバルに最大の絶望を与えた作中屈指のトラウマメーカーです。
本記事では大兎の正体や恐ろしい能力の数々から、絶望的な状況からの討伐方法までを徹底的にまとめました。
リゼロの「大兎」とは?三大魔獣のひとつ

『Re:ゼロから始める異世界生活』の世界で長年人々から恐れられている三大魔獣の一体である大兎についての基本情報を紹介します。
可愛らしい見た目とは裏腹に、世界を滅ぼすほどの危険な存在です。
大兎か多兎か?読み方と名前について
大兎の名前は正式には「多兎」ですが、作中で一般的に「大兎」と呼ばれています。
作者の解説によると正式な名称は「多兎」と表記するのが正しい設定とされています。
「大兎」と呼ばれていますが、正確には「多兎」です。たくさん数がいるので、群れを意味して「大兎」とも呼ばれているとも。
— 鼠色猫/長月達平 (@nezumiironyanko) September 2, 2020
エキドナの言う通り、白鯨の方がずっと強いですが、特性上、大兎を殺すのはとても難しいです。#rezeroneko
この名前の通り、大兎は巨大な一匹の兎というわけではなく、無数に分裂してどこまでも増え続ける性質を持っているため、もともとは「多い」という漢字が使われていました。
しかし、やがてその魔獣がもたらす恐ろしい被害の規模から、いつしか人々の間で名前が転じて大兎と呼ばれるようになりました。
本編の描写においても正式名称で呼ぶ必要がある場面以外はすべて大兎で統一されており、ファンからも大兎の愛称で深く認知されています。
白鯨と黒蛇に並ぶ三大魔獣のひとつ
大兎はリゼロの世界において四百年もの長い年月にわたって人々を苦しめてきた三大魔獣の一翼を担う恐るべき存在です。
三大魔獣には大兎のほかに、深い霧とともに出現し対象を記憶ごと消滅させる能力を持つ白鯨や、触れるだけで百の病をもたらす黒蛇が名を連ねています。
大兎のサイズはナツキ・スバルの握りこぶし程度の手乗りサイズと小さく、単体の戦闘力だけで言えば白鯨の方が圧倒的に上だと作中で評価されています。
しかし、無数に大群を成して一斉に襲いかかってくる特殊な性質があるため、討伐の難易度で比較すると白鯨よりも大兎の方が遥かに難しいと言及されています。
かわいらしい見た目の弱さに反して最強クラスの厄介さを誇る魔獣です。
大兎は「一匹ではなく大群」の魔獣
大兎の最大の特徴は、決して単体で行動することはなく、常に十万匹もの尋常ではない数の巨大な群れで一斉に出現することです。
これほど夥しい数の大群として活動していますが、実は個々に別々の意思があるわけではなく、大兎という一体の魔獣が一つの意思を群れ全体で共有して動いています。
そのため、群れの中から一匹だけが離れて別の場所へ勝手な自由行動をとるといったイレギュラーな事態は発生しません。
ひとたび群れが現れれば景色を埋め尽くさんばかりの数の大兎が押し寄せ、通り過ぎた後には無人の野しか残らないほどの甚大な被害をもたらします。
群れ全体で一つの生命体として機能する点が、大兎がもたらす絶望的な恐怖の根源となっています。
食欲だけで増殖する異常な生態
大兎は見た目に反して完全な肉食性であり、人間を含めたあらゆる生き物をエサと見なして容赦なく食い尽くす異常な生態を持っています。
常に強烈な飢餓感に深く蝕まれており、食欲を満たすこと以外の欲求や、危機を回避するための知能を一切持ち合わせていません。
周囲の生き物をすべて食べ尽くしてエサが完全に見つからなくなった場合は、なんと群れの仲間同士で激しい共食いを始めます。
さらに、大兎は一匹から無尽蔵に分裂して増えることができるため、共食いと無限の増殖を永遠に繰り返しながら新しい獲物を求めて移動し続けます。
自分が攻撃されて滅ぼされることすら気にせず、ただ食欲の赴くままに増殖と捕食を行う恐ろしい魔獣です。
大兎を生み出した存在
大兎をこの世界に生み出したのは、今から四百年前に存在した暴食の魔女であるダフネという人物です。
ダフネ自身が常に満たされることのない強烈な飢餓感に苦しめられており、世界中の人々から飢えをなくすという目的で数々の魔獣を創造しました。
大兎が無限に増殖する能力を与えられたのも、人間が永遠に食べ物に困らないようにするというダフネなりの歪んだ思いやりが理由でした。
しかし、ダフネの価値観の根底には食うか食われるかという弱肉強食の思想があるため、相手を食べるなら自分が食べられる可能性も受け入れるべきだと考えています。
結果として大兎は食料になるどころか、人間を食い尽くす最高傑作の魔獣として世界に放たれました。
大兎はなぜ聖域に現れた?雪に覆われた理由は
本来は聖域に生息していない大兎が、なぜ突然ナツキ・スバルたちの前に大群で出現したのかを解説します。
大兎が引き寄せられた原因と、聖域に異常な大雪が降った理由には深い関わりと恐ろしい真の思惑がありました。
大兎はマナに引き寄せられる魔獣だった
大兎が聖域に突然現れた最大の理由は、大兎が強いマナに引き寄せられるという厄介な習性を持っているためです。
魔獣はマナを主食として生きているため、生息地域に縛られることなく世界中のどこにでも出没する危険性を持っています。
当時の聖域では季節外れの大雪が降り積もっていましたが、この雪は自然現象ではなく天候操作の大魔法によって人工的に引き起こされたものでした。
この大魔法を発動する際に生じた極めて膨大で強いマナの波動を、飢餓状態にある大兎の群れが遠くから感知しました。
その結果、本来は聖域にいるはずのない大兎の大群が強烈なマナの匂いに誘い込まれ、無数の群れで聖域を襲撃することになったのです。
聖域が雪に覆われた原因はロズワールの暗躍
聖域に大兎を引き寄せる直接的な原因となった大雪を降らせた犯人は、ナツキ・スバルの保護者的な立場でもあるロズワールでした。
ロズワールは強欲の魔女エキドナから未来を記した叡智の書を受け取っており、その予言に従って強力な天候操作の魔法を発動しました。
大雪を降らせた真の目的は、エミリアを精神的に孤立させてナツキ・スバルへの依存を極限まで高めさせるための冷酷な暗躍でした。
ロズワール自身は大兎の大群が現れることまで正確に予見していたわけではありませんが、叡智の書の記述を絶対視して行動していました。
ナツキ・スバルを思い通りの行動に誘導するためなら、仲間の命すらも容赦なく犠牲にする異常な思想が雪の悲劇を生み出したのです。
大兎が登場するトラウマシーンは何話?
多くのアニメ視聴者に強烈な精神的ショックを与え、リゼロ屈指の鬱ホラー回と名高い大兎のトラウマシーンについて詳しく解説します。
ナツキ・スバルが体験した最も残酷な死の瞬間と、視聴者が絶望した理由を紐解きます。
アニメで大兎が初登場する話
アニメで大兎が初めて登場し、ナツキ・スバルに襲いかかるのは第2期の第33話「命の価値」というエピソードです。
聖域からの脱出を図ろうとしたナツキ・スバルは、ガーフィールに激しく襲撃されて意識を完全に失ってしまいます。
その後、ナツキ・スバルが再び目を覚ますと、そこは突如として季節外れの大雪によって真っ白に覆い尽くされた聖域でした。
周囲に誰もおらず不審に思いながら歩き回るナツキ・スバルの前に、一匹の小さくてかわいらしい白うさぎがひょっこりと姿を現します。
この時点では、ナツキ・スバルも視聴者も目の前の小さな動物が三大魔獣の恐ろしい大兎であることには全く気づいておらず、最悪の悲劇の幕開けとなりました。
スバルが大兎に食べられる衝撃シーン
雪の中で出会ったかわいらしい大兎に対して、ナツキ・スバルは警戒することなく何気なく触れようと手を伸ばしました。
しかし次の瞬間、大兎は鋭い歯でナツキ・スバルの左手首から先を一瞬にして無惨に食いちぎってしまいます。
激痛に絶叫しながらバランスを崩して尻餅をついたナツキ・スバルが足元を見ると、そこにはすでに別の兎が群がり、脚の肉を貪り食っていました。
さらに恐怖で周囲を見渡すと、いつの間にか千匹は下らない夥しい数の大兎がナツキ・スバルを完全に包囲していました。
そして一斉に飛びかかってきた無数の大兎の群れによって、ナツキ・スバルは生きたまま全身を少しずつ食い尽くされるという凄惨極まる最期を迎えました。
視聴者がトラウマになった理由
第33話の放送後、この残酷すぎる捕食シーンはSNSなどで大きな反響を呼び、多くの視聴者に消えない強烈なトラウマを深く植え付けました。
かわいらしい見た目の小動物が突如として人間を生きたまま貪り食うという恐ろしいギャップが、恐怖を極限まで引き上げたためです。
アニメ版では声優の小林裕介氏による鬼気迫る絶叫の演技と、ホラー調の不気味な演出が見事に合わさってえげつない映像となっていました。
原作者の長月達平氏も、大兎に食い殺されたのはナツキ・スバルにとって最も残酷な死であったと公式に明言しています。
この出来事により、ナツキ・スバルは精神崩壊寸前に追い込まれ、兎のような小動物を見ただけで身構えるようになりました。
大兎の倒し方|スバルたちはどうやって倒したのか
絶対に討伐不可能とまで言われた絶望的な大兎を、ナツキ・スバルたちがどのようにして打ち破ったのかを詳しく解説します。
強大な魔法使いと精霊の力を結集した、エミリア陣営による決死の殲滅作戦の全貌に迫ります。
大兎の倒し方と弱点
無限に増殖する大兎を完全に討伐するためには、一匹も残さずに同時にすべての個体を消滅させなければならないという厳しい条件があります。
一匹でも取り逃がしてしまえば、残った大兎が一瞬で元の数まで増殖してしまうため、剣などの物理攻撃で倒すことは絶対に不可能です。
しかし、大兎にはマナを頼りに獲物を探す習性があり、膨大なマナの塊に真っ先に引き寄せられるという明確な弱点が存在します。
ナツキ・スバルは精神世界で生みの親であるダフネからこのヒントを教わり、強いマナを放つ魔法使いをおとりにして群れを一箇所に集める戦法を考案しました。
このマナの性質という弱点を突いて一網打尽にすることが討伐の鍵となりました。
スバルが考えた殲滅作戦
大兎を倒すための最終的な殲滅作戦が実行されたのは、アニメ第2期の最終話となる第50話「月下、出鱈目なステップ」でのことです。
ナツキ・スバルが考えた作戦は、大兎のマナに引き寄せられる習性を利用して一網打尽にするという非常に大胆なものでした。
まずナツキ・スバル自身がおとりとなって戦場を駆け回り、十万匹もの大兎の群れを巧みに誘導して一箇所に密集させます。
そして、密集した大兎の群れの周囲を強力な魔法の力で完全に包囲し、一匹残らず別次元の空間へと隔離してしまうという作戦です。
この作戦を成功させるためには、途方もないマナを操る大魔法使いの協力が必要不可欠であり、仲間との絆が試される総力戦となりました。
エミリア陣営の総力戦
大兎の殲滅作戦において、ナツキ・スバルを助けるために立ち上がったのは、墓所の試練を乗り越えて精神的に覚醒したエミリアと、新たに契約を結んだ大精霊ベアトリスでした。
ナツキ・スバルがおとりとなって大兎を一箇所に集めると、エミリアが強力な氷魔法を発動して大兎の群れがいる雪原の地面ごと切り離し、空中に浮かび上がらせました。
逃げ場を失った大兎の群れに対して、四百年もの間マナを溜め込み続けたベアトリスが究極の陰魔法であるアル・シャマクを放ちます。
空中に浮いた大兎の群れは地形ごと別次元の異空間へと隔離され、現実世界から完全に消滅しました。
三人の見事な連携によって、ついに厄災である大兎の討伐に成功したのです。
大兎の能力|なぜ倒すのが不可能と言われたのか
かつて国家規模の討伐隊が幾度となく全滅させられてきた大兎の恐るべき能力について詳しく解説します。
戦闘力は低いはずの大兎がなぜ四百年間も倒すことが不可能と言われたのか、その異常な特性を紹介します。
無限に増殖する能力
大兎が討伐不可能と言われる最大の理由が、一匹の個体が無限に分裂して数を増やすという極めて異常な増殖能力を持っているからです。
実際の戦闘においては、十万匹いる大兎の群れのうち九万九千九百九十九匹を苦労して倒したとしても、たった一匹でも逃がせば全く意味がありません。
生き残った最後の一匹から一瞬にして元の十万匹の群れへと一気に増殖し、何事もなかったかのように再び襲いかかってくるためです。
物理攻撃でいくら数を減らしても完全な徒労に終わり、最終的に討伐隊は疲弊しきって全滅してしまいます。
降りしきる雨粒をひとしずく残らず蒸発させる行いに等しいと言われるほど、大兎の討伐は圧倒的に困難を極めるのです。
個体がすべて同じ存在という特性
無数に群れる大兎の集団には、女王蜂や群れのボスのようないわゆる本体や親玉といった特別な個体が一切存在していません。
十万匹の個体すべてが等しく本体であり、同時にすべてが分身でもあるという、一つの巨大な群体としての厄介な特性を持っています。
そのため、群れの中から特定の親玉だけを狙い撃ちにして機能を停止させるといった、魔物討伐における有効なセオリーがまったく通用しません。
また、群れ全体で一つの意思を共有しているため、個体がパニックを起こして逃げ出すこともなく、統率された動きで獲物を追い詰めます。
どこまで倒しても全く同じ存在が無限に湧き出し続けるという特性が、敵対する者に非常に深い絶望感を与えるのです。
飢餓の魔獣と呼ばれる理由
大兎が長年にわたって人々から深く恐れられ、飢餓の魔獣と呼ばれている最大の理由は、その行動原理が極限の空腹感のみで構成されているからです。
生みの親である暴食の魔女ダフネの底なしの飢餓感がそのまま投影されており、大兎は常に狂いそうになるほどの空腹感に支配されています。
ひとたび獲物を見つければ自らの命の危険を一切顧みることなく、ただひたすらに食欲を満たすためだけに狂気的な突撃を繰り返します。
たとえ自分の体が焼かれようと切り裂かれようと、痛みを恐れる知能すらなく、死の直前まで獲物を貪り食うことしか考えません。
この純粋で狂気的な食欲こそが、大兎が最も恐れられる理由であり、世界に対する生きる災害そのものなのです。
まとめ
本記事では、リゼロの世界で長年人々に恐れられている三大魔獣のひとつである大兎について詳しく解説しました。
かわいらしい外見とは裏腹に、無限に増殖して生き物を食い尽くす異常な生態は、屈指の絶望的なトラウマ回としてアニメで描かれました。
ナツキ・スバルたちの決死の連携によりついに異空間へと完全に追放されましたが、大兎が視聴者に与えた恐怖は計り知れません。
今後もリゼロが展開する魅力的な物語に注目していきましょう。

