この記事では『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物「ハリベル」について解説します。
カララギ都市国家最強のシノビであり「礼賛者」として知られるハリベルの強さや能力を中心に、他の強者であるセシルスやラインハルトとの比較をしていきます。
さらにハリベルのリゼロ本編やIFストーリーでの活躍についても詳しく紹介していきます。
ハリベルの基本情報とプロフィール
ハリベルはカララギ都市国家を守護する「礼賛者」として知られ、『Re:ゼロから始める異世界生活』の作中で、世界最強の一角を担う存在です。
名前:ハリベル
種族:狼人(おおかみびと・ウルフィン)の亜人
立場:カララギ都市国家を守護する「礼賛者」、世界最強のシノビ
声優:不明
年齢:不明
身長:200cm近い
誕生日:不明
特技:呪術、忍術
外見の特徴
ハリベルの外見の特徴は、2メートル近い長身で全身は黒い体毛に覆われています。この黒い毛並みは、同じ狼人であるリカードとは異なる特徴です。
またハリベルは黒い着物を纏っており、この衣装はカララギ都市国家の「ワフー文化」によるものです。
ハリベルの顔立ちには特徴的な糸目があり、その目つきは一見すると穏やかですが、内に秘めた鋭さを感じさせます。
この糸目と相まって、彼の口元には常に金色のキセルが咥えられており、「永遠の遊び人」と称される飄々とした雰囲気を一層引き立てています。
ハリベルは狼人という絶滅寸前の希少種でありながら、そのことを隠そうとはしていません。むしろ、自身の強さを誇りに思っているためか、その外見を堂々と見せています。
性格
ハリベルは穏やかで温厚な性格を持ちながらも、独特の価値観と自由な生き方を貫くキャラクターです。
軽口を叩くことが日常的であり、絶滅寸前の希少種である自身のことを自虐する絶滅冗句を交えた発言をすることも。
またハリベルは相手や状況を冷静に観察し、客観的に評価する能力に優れています。
「僕がおらんでも君らなら大丈夫大丈夫、偉いわぁ」や「僕みたいなん動かせるなんてすごいやん、偉いわぁ」といった具合に、気安く称賛を口にすることから「礼賛者」と呼ばれるようになりました。
ハリベルは基本的に表立った活動を好まず、裏の暗闇の中で活動することを基本としています。
しかし、カララギで深刻な問題が起こった際には調査や解決の依頼を受けることもあり、故国への感謝と帰属意識を持っています。
ハリベルの強さと能力
ハリベルの強さは、作者の長月達平氏によれば「その気になればリゼロ世界の大半の相手を倒せる」と評されるほどです。
世界最強のシノビとして知られ、カララギ都市国家最強の称号を手しています。
そんなハリベルの強さと能力をまとめました。
シノビとしての強さと能力
ハリベルは世界最強のシノビとして知られ、卓越した忍術を駆使する存在です。その能力は戦闘だけでなく、隠密行動や戦略面でも圧倒的な優位性を発揮しています。
ハリベルの象徴的な忍術として分身の術が挙げられます。ハリベルの分身の術は最大で3体の分身を作ることができ、それぞれが本体と同等の強さを有しており、独立して行動可能です。
このためハリベルとの戦いは実質的に4人の最強クラスの敵を相手にすることを意味します。
さらに、変わり身の術や隠密行動にも優れ、ヴォラキア帝国の九神将を含む強者にも、気配を悟らせないほどの隠密能力を誇ります。
呪術の専門家としての強さと能力
ハリベルは呪術の専門家としての強さも持ち合わせています。その呪術は非常に強力で、相手を時間経過とともに死に至らしめることができます。
通常、呪術は対象と接触しないと発動できないものですが、ハリベルの場合、自身の爪や毛を武器に混ぜることで、その武器が相手に触れただけで呪いをかけることができます。
つまりハリベルと対戦するときは、一撃でもダメージを追うと呪いをかけられてしまうということです。
さらにハリベルの投げるクナイは常人では回避困難な速度を持ち、かすっただけでも致命的な呪いがかかってしまうため、非常に危険な武器となっています。
四大精霊の力を奪ったレーゼとの戦いでは、この呪いの攻撃によって相手を追い込んでいました。
ハリベルと他キャラクターとの強さ比較
ハリベルの強さは「剣聖」ラインハルトや「青き雷光」セシルスと並び称される世界最強の一角です。
ハリベルの強さを他キャラクターと比較して考察してみました。
セシルスとの強さ比較
ハリベルとセシルスはどちらも世界最強クラスの強さを持つ者として認められていますが、2人の能力や戦闘スタイルは大きく異なります。
ハリベル:シノビとしての技術や呪術を駆使した戦い方を得意
セシルス:正面からの戦闘に優れておりラインハルトに深手を負わせるほど
純粋な戦闘力ではセシルスがやや上回る可能性がありますが、ハリベルの多彩な能力は状況によっては大きな優位性を発揮する可能性があります。
総合的に見るとハリベルとセシルスの差は僅かですが、現状ではセシルスの方がやや上位に位置するでしょう。
実際、作者の長月達平先生は、セシルスはラインハルトの龍剣レイドを抜刀させることができますが、ハリベル相手では龍剣レイドを抜くことはないと明言しています。
ラインハルトとの強さ比較
ラインハルトとハリベルの強さを比較すると、2人には明確な力の差が存在します。
ハリベルも世界最強の一角として認められていますが「絶対僕より強いんは、王国の『剣聖』だけやねえ」と述べており、ラインハルトの圧倒的な強さを認めています。
ラインハルトは作中で圧倒的な最強キャラクターとして描かれており、その強さは他のどのキャラクターよりも上位に位置しています。
作者も「角ありレム、レグルス、セクメト、本気パックが徒党を組んだとしてもラインハルトに勝つことはできない」と無敵性を強調しています。
総合的に見て、ハリベルはラインハルトに次ぐほどの強さのランクに位置づけられていますが、両者の間には明確な力の差が存在します。
オルバルトとの強さ比較
ハリベルとオルバルトは、どちらもシノビとしての高い技術を持つキャラクターですが、その強さには明確な差があります。
ハリベルは四大国を通じて最強のシノビとして認識されており、帝国最強のシノビと言われるオルバルトの評価を上回ります。
オルバルト自身もハリベルの実力を認めざるを得ない状況にあり、苦々しい表情でその事実を受け入れています。
ハリベルは分身の術を使って3体の分身を作り出すことができ、それぞれが本体と同等の力を持つという特殊な能力を持っています。
この能力はオルバルトには見られない高度な技術なうえに、ハリベルは呪術による呪殺を得意としている点も、オルバルトの強さを上回る要素の一つです。
ハリベルのリゼロ本編での活躍
ハリベルの『Re:ゼロから始める異世界生活』の本編での活躍や初登場シーンを紹介します。
第八章での初登場シーンと印象的な場面
ハリベルは第八章で本編に初めて登場します。
カララギ都市国家最強のシノビとして紹介され、ハリベルの卓越した技術と冷静さを示す印象的な瞬間シーンとなりました。
ハリベルの初登場は、連環竜車内の重要人物たちが会談している一室に突如として現れたことで、車内の全員、特に実力者たちにも気づかれないほど巧妙なものでした。
『九神将』の一人であるゴズがハリベルの正体が礼賛者であることに気付き、武器を突きつけながら強い警戒心を示します。
しかし、ハリベルは金色の煙管でゴズの鎚矛を巧みに制御し、武器を動かせない状態に押さえ込みました。
連環竜車での戦い
ハリベルは第八章の連環竜車の戦いにおいて重要な役割を果たします。
特に、スピンクスの致命的な攻撃を一瞬で掻き消すことや、屍人の襲撃に先んじて現れた、邪龍バルグレンの屍飛竜(ドラゴンゾンビ)を引き止める場面が印象的です。
ハリベルは3体に分身を駆使しながら単独で屍飛竜と戦い、その圧倒的な強さで、連環竜車への被害が最小限に抑えられました。
また、ハリベルはヴォラキアとカララギのゾンビの違いについて言及し、帝国のゾンビの方が手強いと評価しています。
この洞察力も、ハリベルの経験と知識の深さを示しています。
ユーガルドとの戦い
ハリベルはヴォラキア帝国の最終決戦で、かつての皇帝であるユーガルド・ヴォラキアと激しい戦いを繰り広げます。
ハリベルは3体に分身と、流法を駆使して戦います。ハリベルの貫手は半端な刃物より鋭い切れ味を持つとされています。
一方、ユーガルドも陽剣と邪剣という2つの強力な魔剣で応戦します。
最終的には、ハリベルがユーガルドを邪剣で斬ったことで、ユーガルドにかけられていた茨の呪いが解けたと考えられています。
ハリベルのリゼロIFストーリーにおける立場や活躍は
ハリベルはリゼロの本編とは異なるIFストーリー「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」「ナツキ・レム」の2作品でも登場します。
そんなIFストーリーにおけるハリベルの立場や活躍についてまとめました。
「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」でのハリベル
「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」のIFルートでは、ハリベルはスバルの重要な同盟者として描かれています。
スバルがカララギ都市国家で4大精霊絡みの問題を解決したことをきっかけに、ハリベルはスバルへの恩返しとして行動を共にするようになりました。
ハリベルはスバルの直属の護衛として、指示には常に忠実に従います。
ハリベルの性格は裏表がなく、純粋にスバルへの恩返しを目的としています。スバルの状態をよく理解しており、「幸せになれへんやろなぁ」と思いながらも付き添っています。
物語の中で、ハリベルはスバルの命令でフレデリカを外に逃がし、その後エミリアとパックの戦場に加勢するために戻るなど、重要な役割を果たします。
しかし、最終的にはラインハルトとの戦いで命を落としてしまいます。
「ナツキ・レム」でのハリベル
「ナツキ・レム」IFルートでは、ハリベルはスバルとレムの生活により密接に関わる存在として描かれています。
スバルとレムがカララギ都市国家に逃げ延びた後、ハリベルはスバルとレムが住むことになった長屋の主人として登場します。
「ナツキ・レム」ルートでは、ハリベルはスバルと深い絆で結ばれており、2人は「スーさん」「ハーさん」と呼び合う家族ぐるみの付き合いをするようになります。
特に印象的なのは、スバルとレムの息子リゲルを自身の後継者として育てようとする姿勢です。
カララギ都市国家最強の伝説のシノビとして、ハリベルはスバルたち一家を陰ながら守護する立場にあります。
例えば、黒ティアの襲撃からレムを守るなど、危機的状況で彼らを助ける場面も描かれています。