エルハーシャは『悪役令嬢の中の人』に登場する王国の第一王子です。
「道楽王子」と呼ばれ、一見すると不真面目な遊び人でありながら、実は国や家族を深く愛する非常に有能な人物です。
本記事では、エルハーシャ隠された正体から周囲との関係性まで詳しく解説します。
エルハーシャの正体とは?プロフィールを解説

| 名前 | エルハーシャ |
| 立場 | 王国の第一王子。ただし王妃の子ではなく、平民の身分のまま置かれている側室(妾)の子。 |
| 種族 | 人間と魔族のハーフ |
| 外見の特徴 | 青灰色の瞳と長い黒髪、魔族特有の尖った長い耳を持つ。かつては耳を隠すために髪を下ろしていたが、後に後ろで束ねて耳を露出するようになる。 |
| 通称 | 道楽王子 |
| ゲームでの設定 | 乙女ゲーム『星の乙女と救世の騎士』では、ガチャ限定のサブキャラクター。 |
| 性格 | 一見するとチャラ男風だが、王としての才能は高い。年端もいかない頃から王宮内の政争を把握できるほど高い国政意識と知略を持つ。 |
| 生い立ち | 表向きは「王が偶然見初めた踊り娘との子」だが、実際は実子に恵まれない王のために高い魔力を持つ跡継ぎ候補として計画的に生み出された。 |
王国の第一王子にして「道楽王子」
エルハーシャは作中の舞台となる王国における第一王子であり、周囲からは「道楽王子」と軽んじられる存在です。
異母弟であるウィリアルドが誕生して以降、エルハーシャ自身が意図的に放蕩息子を演じているからです。
本来の乙女ゲーム『星の乙女と救世の騎士』の中では、ガチャ限定で入手できるサブキャラクターという設定でした。
ゲーム内では扱いが難しい玄人向けの性能でしたが、裏では玉の輿を狙う女性を優しく諭すなど、単なるチャラ男にとどまらない思慮深さを当時から持ち合わせていました。
魔族の血を引くハーフ
エルハーシャの正体は人間と魔族の血を強く引くハーフです。
国王が見初めたとされる母親の正体が、狂化の呪いから逃れるために王国へ亡命してきた魔族だからです。
外見は青灰色の瞳と美しい長い黒髪を持ち、魔族特有の尖った長い耳を備えています。
普段はこの特徴的な耳を隠すために長髪を下ろしていましたが、魔族の存在が王国で受け入れられ始めた時期からは、髪を後ろで束ねて耳を露出させるようになりました。
エルハーシャの母親や出生の秘密は
エルハーシャの出生の真実は、跡継ぎを確保するための計画的なものでした。
表向きは「国王が偶然見初めた踊り娘との子供」とされていますが、これは周囲を納得させるための作り話に過ぎません。
実際には、実子に恵まれない国王のために、高い魔力を持つ跡継ぎ候補を生ませる目的で魔族の母親が選ばれたという残酷な理由が存在します。
さらに、エルハーシャを出産した後も母親は側室として迎えられることはなく、身分を持たない平民のまま据え置かれていました。
エルハーシャとシルベストの関係とは

エルハーシャとシルベストは、単なる主従を超えた深い信頼と強い絆で結ばれた親友同士です。
エルハーシャの真意をシルベストが深く理解しており、二人の関係性は読者からも極めて高い人気を集めています。
剣聖シルベストは幼馴染
王国最強の「剣聖」と呼ばれるシルベストとエルハーシャは、幼少期からの付き合いがある幼馴染です。
年齢はシルベストの方が2歳年上であり、共に育つ中で強い信頼関係を築き上げてきました。
本来のWEB版小説では名前すら無いキャラクターでしたが、コミカライズ版でビジュアルと深い関係性が描かれたことで人気が爆発しました。
あまりの反響の大きさに、WEB上でのみ公開される予定だった第一王子主従の番外編エピソードが、急遽コミックス5巻の巻末に収録されるという異例の事態まで引き起こしています。
シルベストは道楽の演技を見抜いている
シルベストはエルハーシャが道楽王子を演じていることを幼い頃から完全に見抜いていました。
かつて神童とまで呼ばれていたエルハーシャの圧倒的な才能や本来の思慮深さを、側近として誰よりも近くで理解していたからです。
異母弟のウィリアルドが誕生した途端にエルハーシャが不真面目な態度をとり始めた際も、シルベストはその急激な変化に疑問を抱き、ただ怠けているわけではないという真意に気付いていました。
理解できず直接問い詰めたこともあり、そこで初めて本音を知ることになります。
シルベストの「脳を焼かれた」エピソード
シルベストはエルハーシャの深い慈愛に触れ、がっつり脳を焼かれるほどの強烈な忠誠心を抱くことになります。
道楽王子の演技の理由を問い詰めた際、エルハーシャは弟との政争を避けるためだと語りました。
さらに、優秀なシルベストを日陰者に巻き込むことを「君まで日陰者にしたくなかったんだがなぁ」と気遣います。
悲劇的な出自を持ちながらも国や弟のために日陰に徹し、部下の未来まで案じる姿の眩しさに心打たれたシルベストは、「自分から選んで日向にいる」と誓い、絶対的な尊敬の念を持って仕え続けています。
エルハーシャの有能エピソードと活躍
エルハーシャは国が危機に陥った際、圧倒的な政治力と知略を発揮して瞬く間に王宮を掌握する有能さを見せます。
長年の無能の演技を捨て、次期国王にふさわしい実力を堂々と証明していく姿が最大の魅力です。
「道楽王子」は演技!国のために立ち上がる真の姿
エルハーシャは、危機に瀕した王国の未来を守るため、無能な道楽王子の演技を完全に捨てて真の実力を発揮し始めます。
行動を起こした理由は、異母弟ウィリアルドとピナの度重なる致命的な失態で国政が混乱し、腹心の部下であるシルベストの弟まで切り捨てられる事態に陥ったからです。
決意を固めたエルハーシャは、密かに培ってきた優秀な部下たちの人脈を活用し、王宮内の情報網を遮断して謹慎中のウィリアルドを完全に孤立させます。
そしてピナの黒い噂を徹底的に調査しながら、短期間で王宮内の勢力図を完全に掌握する圧倒的な手腕を見せつけます。
レミリアの開拓村への訪問と謝罪
エルハーシャはレミリアが治める村を直接訪問し、王家による理不尽な断罪劇の顛末を誠実に謝罪します。
理由は、すべての事件がピナによって仕組まれた陰謀であると気付き、ウィリアルドの代理として非礼を詫びる必要があると判断したからです。
実際に村を訪れたエルハーシャは、人間と魔族が笑顔で共存する理想的な姿を目の当たりにします。
そして、ただの開拓村を一つの小国と呼べるほどの都市へと大発展させたレミリアの圧倒的な統治手腕に対し、心の底から感嘆し、高い評価を下すことになります。
次期国王へ!自らの出自の公表とピナの完全論破
エルハーシャは自らが魔族のハーフであることを公表し、魔族の危険性を訴えるピナの主張を完璧に論破します。
会議の場で魔国との貿易交流を提案した際、ピナが乱入してエルハーシャを魔族だと暴露しようとしました。
しかしエルハーシャは「側室の子である自分を貶めようとしている」と涼しい顔で一蹴し、ピナの言葉を悪意ある虚言として処理します。
さらに「貴女一人だけが賢者で我々全員が阿呆だと言うのか」と巧みな話術で罠にかけ、言い返せなくなったピナの口を完全に封じて次期国王の座を確固たるものにしました。
エルハーシャを取り巻く人間関係
エルハーシャは他者の本質を正確に見抜く目を持ち、レミリアの実力やウィリアルドへの愛情を正しく評価しています。
自身を犠牲にしてでも周囲の幸福を願う情の深さが、人間関係に強く表れています。
レミリアへの評価
エルハーシャはレミリアのことを、今後の国を正しく導く理想的な為政者であると極めて高く評価しています。
人間と魔族が種族の壁を越えて笑顔で共存する村の様子を現地で直に視察し、エルハーシャ自身が理想とする素晴らしい国の姿がそこにあると強く確信したからです。
また、かつて神童と呼ばれた自分と比較されるほど優秀だった異母弟ウィリアルドの実力が、実はレミリアの強力な加護と献身的なサポートがあってこそ初めて成り立っていたものだったと明確に気付きます。
レミリアの比類なき統治の才能と圧倒的な実績に対し、エルハーシャは心からの深い敬意を払っています。
異母弟ウィリアルドへの深い愛情
エルハーシャは、異母弟であるウィリアルドに対して、まるで実の息子に向けるような深い情愛と過剰とも言える期待を抱いています。
エルハーシャが幼少期から長年にわたり自身の才能を隠し続けた最大の理由は、ウィリアルドとの無益な王位継承争いを完全に避けるためです。
また、側室の子であるエルハーシャに対して、実の息子と全く変わらぬ深い愛情を注いで育ててくれた王妃への強い恩義もありました。
ただ才能だけを求めて創り出された悲劇的な出自を背負いながらも、大切な弟と王妃の平和を何よりも優先して守るために、自ら日陰者として生きる道を選び抜いた、非常に愛情深い人物です。
まとめ
エルハーシャは、単なるチャラ男の演技の裏に、底知れぬ知略と深い慈愛を隠し持った魅力的な第一王子です。
魔族の血を引く過酷な出生を背負いながらも、私欲を捨てて弟や腹心の部下を守り抜き、いざという時には国を導く真の王としての器を証明しました。
シルベストとの熱い主従関係や、ピナを論破する痛快な活躍は読者の心を掴んで離しません。

